特養に入居するための条件~特養に入れる方、入れない方~

生活相談員
お電話ありがとうございます。特別養護老人ホーム△△の生活相談員〇〇です。
ご家族
特養の入居を考えているのですが、インシュリンが必要な場合は入れますか?

このようなお問い合わせをいただくことがよくあります。
インシュリン注射在宅酸素を使われている方、人工透析の通院が必要な方などの医療的ケアや配慮が必要な方も年々増えてきているように感じています。

 

特養に入居するための条件~特養に入れる方、入れない方~

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特養はどなたでも入居できる施設ではありません。
国で決められている入居の条件や、その特養で体制的に対応が可能かどうかの確認が必要になります。

このページでは特養へ入居するための条件体制的に難しい場合はどうすればよいかの説明をしていきます。

 

特養入居の条件は?

numbers

原則、65歳以上の要介護3以上の方になります。
ただし、法令で定められた特定疾病が認められた要介護3以上の方は40歳から申し込みができます。
要介護1、要介護2の方については特別な事情に該当する方が対象となります。特例入所

 

医療的なケアや配慮等が必要な場合、特養に入居できるのか?

血糖測定

胃ろうの方やインシュリン注射が必要な方、在宅酸素を使用されている方、人工透析が必要な方などの医療的なケアや配慮が必要な場合、希望する特養の入居が可能かどうかその施設へ確認が必要です。

特養は医療機関ではないため、特別な医療行為が必要な場合は体制的に難しい場合が多く、介護付き有料老人ホームサービス付き高齢者住宅などしか選択肢がない場合もあります。

医療的なケアや配慮が必要な場合『LIFULL 介護』などの介護施設検索サイトを使い、特養と並行して介護付き有料老人ホームサービス付き高齢者住宅情報を収集しておくと参考になります。

『LIFULL 介護』へはこちらから

 

特定疾病とは?

指定難病

厚生労働省が定める以下の16項目の診断が出ている方です。

①末期がん
※医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る
②関節リウマチ
③筋萎縮性側索硬化症
④後縦靱帯骨化症
⑤骨折を伴う骨粗鬆症
⑥初老期における認知症
⑦進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病【パーキンソン病関連疾患】
⑧脊髄小脳変性症
⑨脊柱管狭窄症
⑩早老症
⑪多系統萎縮症
⑫糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
⑬脳血管疾患
⑭閉塞性動脈硬化症
⑮慢性閉塞性肺疾患
⑯両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

 

要介護1や要介護2で特養への入居を進める条件は?

OK

以下の特別な事情に該当する方は『特例入所』という方法で入居へ進めることができます。

①認知症である者であって日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが頻繁に見られること。
②知的障がい・精神障がい等を伴い日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さ等が頻繁に見られること。
③家族等による深刻な虐待が疑われる等により、心身の安全・安心の確保が困難な状態であること。
④単身世帯である、または、同居家族が高齢又は病弱である等により家族等による支援が期待できず、かつ、地域での介護サービスや生活支援の供給が不十分であること。
①と②に関しては自宅での生活が難しい程の状況となると、介護度の見直し(区分変更)を保険者(市区町村)へ依頼することで、介護度3以上にはなると思いますので、特例入所という方法でなくても通常での入居申し込みができると思います。
③と④の場合保険者へ相談し特例入所として申し込みが可能と思います。

あくまで特例入所は保険者の許可が必要なので、「この項目に該当すると思います」と個人の判断で入居申し込みをしても断られることがあります

 

特養に入居したいけど特例入所も難しい場合はどうしたらいい?

はてな

介護度が低くても独り暮らしであったり、介護者となる家族が就労等で常に介護ができない状況も多いと思います。
しかも、要介護1や要介護2であれば、付与される単位数も少ないため在宅サービスの利用量も限度があります。
このような場合、保険者が「特例入所」として特養への入居を認めてくれれば良いですが、そうならない場合も多いのが現実です。

そんな場合は次の選択肢になるでしょう。

 

特養の入居条件に満たない場合で施設に入る選択肢は?

AorB
介護老人保険施設(老健)に入所する(要介護1から可能)
②認知症の場合は認知症高齢者グループホームに入居する(要支援2から可能)
有料老人ホーム等に入居する(自立から可能)

の3つが考えられます。

①介護老人保健施設(老健)に入所について

基本3ヶ月間の期限付きですが、比較的入れ替わりが多いため急いで施設を探す必要がある場合、利用される方も多いです。また、担当のケアマネージャーがいれば、入所の段取りを取ってもらえます。

施設にもよりますが、3ヶ月以上の利用もできる老健もあります(私の職場近くの老健から入居された方で2年以上その老健で過ごされていた方もいました)ので、あらかじめ確認しておいても良いかもしれません。

また、人によっては自宅が寒いので冬の3ヶ月間だけ、または、脱水予防のため夏の3ヶ月間だけ定期的に老健を利用する方法もあります。

②認知症高齢者グループホームに入居について

最近、看取りまで対応可能なグループホームも増えてきていますが、最期まで対応が難しい施設も多いです。

要支援2から要介護5まで制度上入居は可能ですが、介護度が上がり、食事や排せつ、入浴等全てにおいて介助が必要な状況になってくると、人員的に対応が難しいという理由で特養等への入居を勧められる場合もあります。

③有料老人ホーム等に入居について

看取りまで対応医療的なケアに対応できる施設が多いため、最期までその施設で暮らすことが可能です。費用については施設によって大きく差があるため『LIFULL 介護』などの介護施設検索サイト近くの施設を確認してみてください。その時にまとめて資料請求しておくと、資料を見比べた際に施設の特色など、違いがよくわかるのでおすすめです。

『LIFULL 介護』へはこちらから

上記の3つの施設で一時的に暮らされながら、特養の空きを待たれている方も多いです。

 

次は特養の入居にあたって行う手続きや入居までの流れについて詳しく説明します。

▶「【特養入居までの手続きや流れ】失敗しない6つのステップ」
をご確認ください。